腕時計で語る 腕時計のイベント&雑記

【イベント】アンティーク・ウォッチ鑑定入門講座に行ってみた。

株式会社世界文化社セブンアカデミーが主催する講座に行ってきました。

その名も「アンティーク・ウォッチ鑑定入門」だ。講師はケアーズ会長のあの有名な「川瀬 友和」氏だ。

「クォーツが登場する前の時計職人の手によって組み立てられた機械式時計の魅力とその値打ち、選び方について、開運なんでも鑑定団の鑑定士が解説します。」というふれこみだ。

わくわくだ。私の中途半端な知識にブラッシュアップをかけるべく意気揚々と申し込んだぜ。なお非会員の為3,888円という参加費だ。1日講座の為、非会員でも申し込めた。かつこの金額ならハードルは低い。1時間半の講座はどんなものだったのか?私は仕事をさっさと終わらせスーツのまま市ヶ谷の会場に乗り込んだ。その手首にはコイツがお供している↓


↑IWC「ラウンドモデルCal.89」!

昨年末に講師の店舗「ケアーズ」にて購入したものだ。私はビビりなのでまず間違いないものをしていこうという腹だ。鑑定もしてもらえるらしいが、大したものを持っていない身からすればおとなしく隅で他人の腕時計をよだれ垂らしながら見ていたい。

CHECK
【購入日記】IWC「ラウンドモデルcal.89」 オールドインターを彷彿とさせるモデルに出会えた。

コンニチハ!yanponです!「クӤ ...

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早速会場入りと講座スタート!

写真はとても取りづらい?環境だったので一枚もありません。ご勘弁を。

参加人数は20名程度。教室もその人数できっちりのサイズでした。机はなく椅子のみでした。新しい施設のようで環境は快適でしたが机があるともっとよかったかも。ほぼ男性の参加者でしたが、女性が3名くらいいたかな?レジュメはポイント解説のみの5ページのみ。まあ1時間半ですからね。主に川瀬氏のお話とプロジェクターに腕時計を映しての講義でした。

ここからは、講義で参考になったお話をまとめていこうと思います。自分の備忘録としてですが、この記事をみた方は川瀬氏の話を私というフィルターを通しての記事なので何か思い違いや川瀬氏の意思とは違う形で解釈された可能性もあるかもしれませんので予めご了承ください。

おすすめのビギナーモデル!からスタート

・ロレックス REF6426 Cal.1210 (1200番)

・オメガ 30mmキャリパー

上記二つはデモモデルを持参してもらっていました。確かに有名どこで間違いないですよね。デイト機能ありなしなどで型番は違ってくるとは思いますが、実用性からみて上記の手巻きモデルが優秀とのこと。

実用性というと防水が大事ですが、「日常生活防水=手首の汗を防ぐ程度」の理解とのこと。3気圧防水程度は強めのシャワーですぐに水が入ってしまう可能性があるそうです。よってアンティークモノは特に水に注意が必要ですね。非防水モノもありますしね。温泉なんて絶対ダメ!なんてエピソードも興味深かったです。

アンティークと言えばレアモデル?!

過去を探れば探るほど、もう個体数がほとんどない貴重なモノは腕時計に限らずありますよね。世界的なオークションでレアモデルが高騰する中、アンティーク全体の相場が上がっているそうです(今の傾向はスポーツモデル)。今後も上がり続けるだろうという氏の予測ですが、確かにここ近年の相場の上昇(特にロレックスやパテ)は腕時計知識をかじっていれば感じますよね。ただアンティークでもドレス系のシンプルなモノは急な相場上昇が今のところ少ないとのこと。今買っておいた方がいいのでしょうかねえ・・悩ましいところです。

修理やメンテナンスについて

正しい修理を理解することが大事とのこと。川瀬氏は4年に一度の点検(オーバーホール)が基本、とのこと。どうしてもお金がかかるから先延ばしにしがちですよね。。それと「時計を直すのも壊すのも時計技師」とどこかで聞いたけど、最近はネットで修理屋を探しやすく、結局価格競争の時代に入りかけていると氏は懸念しているとのこと。技術は安売りするもんじゃないし、オーバーホールというものは全部バラして組み立て直し、悪い部品を交換することですが、業者の中にはバラさずに点検と注油をそのまま行ってオーバーホール完了とうたっているところがあるそうです。これは専門家が蓋を開けてみないとわからないので、我々素人の立場ではなかなかわかりません。我々も正しい知識とお店選びが重要ですね。

小ネタも興味深い

・手巻きはいつも巻いていないとダメ→油の精度が現在と昔では大違い。1,2ヶ月とか使用しなくても全然大丈夫。

・磁気帯びは危険。でもすぐに機械でとることはできる。

・ダブルネームは偽物も多い。昔は宝飾店の力は弱く、要はコラボで宣伝することが多かった。今は宝飾店が強い力をつけているのでコラボすることはほとんどない。

・1970年代~の各社の薄型戦争が勃発。薄型にすると耐久性が落ちる。当時はその耐久性を測る仕組みや機械がない。ゼンマイが結構壊れる。雲上ブランドでも同じ。

・製造現場に人がいない。全部機械化が進んでいる。ロレックスもケースの研磨は昨年機械になった。

・ベルト、バックルとケース(ムーブメント)の年代違いは価格(価値)に影響はしない。

最後は受講生が持ってきた時計を氏が鑑定

希望者のみで6~7本程度さらっと解説。偽物はなかったようです・・というか皆さんこだわりをもった時計をお持ちですね。ロレックス、IWC、ロンジンなどの定番から無名モノまで。このあたりは受講生の特権なので記事は割愛しますが、同じ型番でも1本も同じものが存在しないところがアンティークモノの興味深いところですよね。またケース・ダイヤル・ムーブメントの3点を総合的にアンティークウォッチを評価していくことが大事のようです。

 

川瀬氏のインタビューは雑誌に多く取り上げられており、改めて読み返すと結構内容は被ります。その分氏の考えが過去からぶれていない証拠なのだが、現実に目の前で解説・お話されると説得力が違うので次回も中級や上級講座があっても良いかもですね!

さて1本欲しくなってきました。このまま物欲が止まるかわかりませんが、有意義な会でした(予定より30分オーバー)。近くなのでまたケアーズさんに現金もって寄ろうと思います。

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yanpon

腕時計を中心に趣味を充実させたい1970年代生まれのオヤジ。好きな腕時計を中心に「毎日の生活に趣味をもっと」がテーマ。体型は173cm、65kg。左手手首周り約16cm。偏愛アイテムやアラフィフの生態(ライフスタイル)も紹介します!一児のパパ。 *腕時計/革モノ/ネコ/筋トレ/ベース/子育て受験/東京在住*

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