最近「ヤフオク」ことオークションにはまってしまい、あれこれ購入し1ヶ月で15万円近く使ってしまった。チョー反省した。
戦利品としては、時計2本、ボールペン6本、バック1個である。詳細は置いておいて、時計は最初IWCのアンティークとか狙っていたのですが、どうしても落札価格が10万近くなりヴァシュロンコンスタンタンを購入したばかりの自分にとっては手が出ないものばかりでスルーする毎日でした。
しかしずっと気になっていたブランド「ゾディアック」が安い価格で割とタマ数でていたので、運よく1本落札することができました。
それがこちら↓
ゾディアックの「シーウルフ」というらしい。
シーウルフにもいろんなものがあり、実際にどういうものか正直わからないまま落札した。
ちなみに後で判明したが、
Zodiac 自動巻き Cal.70-72 Ref.702-916
のようだ。
落札価格は3万弱。これが高いか安いかは不明だ。ただ3万を超えたら諦めようと思っていたが、ギリギリのところで落札できた。
稼働品ということだが、手に入ったらさすがにアンティーク品扱いなので、即効オーバーホールだそうと思っていた。なので、実際の購入価格プラスオーバーホール代がこの時計を買う予算に自動的になる。ざっと8万円くらいか、安くて5万ちょいにおさまればいいな、、という感じだった。
ただオークションモノ初心者の私は後で苦労することになる。。。
届いた品物はしっかり梱包されており、送り主とのやりとりもスムーズにできた。この点詐欺等の嫌な思いはしなくてすんだ。がしかし、まずブレスがヨレヨレであった。この点記載がなかったので少々残念な思いをした↓
結構なヨレぐあいだ。この点は古い時計で覚悟していた。ブレス自体はゾディアックの刻印があり、社外品でないので、これはこれで良しとした。1枚目の写真はしっかり手首に装着できているようにみえるが動くとわりとダラーッとなってしまう。まあブレスなんざ変えればいいさ。
その他気になった点は、
・竜頭の巻きが固い
・なんだか不自然に止まる
むむ、、、!?この点は翌日会社に着けて行って状況を見てみよう、ということで翌日朝から装着し出勤。34㎜サイズなので小ぶりでしかも派手さは皆無なのでビジネスにもガシガシ使えそうです。
と思っている矢先、よく止まる。
うーん、普通の自動巻きならこんな中途半端な止まり方しないし、朝からずっとつけていれば止まることなんてないのになあ、、、とお昼前に一旦外して、時計修理屋を早速ネットで検索し始めました。
オーバーホールの旅の始まり・・
やはり古い時計なので、一概にそこらへんの時計屋にもっていけば直るかどうかはわからない。
そこで私はまず、
①チェーン店「WH」にもっていく(代金が安い)
を選択した。
休みの都合上、有楽町支店へ出向いた。そこで担当者から「油切れだが、預かって修理が必要になった際、古い時計の部品がないとそのまま返却になってしまう。アンティーク時計の専門店のほうがよいと思う」と告げられた。預けて修理できませんとなると時間がもったいないとの心遣いだ。私は納得して次のプランへ移行した。
②専門店「ケアーズ」へ依頼する(職場から自転車で行けるし、超有名店だ)
ただネットで落札したものを持っていくのに少々恥ずかしさを感じていた。がそんなことも言ってられない。土曜の仕事終わりに自転車で立ち寄った。オーバーホールの依頼も併せ、見積もりをとってもらうことにした。私の中では間違いないところに頼んだ感でいっぱいだったので、どんなベルトを買おうか迷う日々が続いたが、10日後に電話があり修理ができないとのこと。
ガーン。
理由は「部品がない」とのことだ。担当の方には丁寧に部品の名前や修理箇所を記載した明細書を作っていただき、「この書類を他店で見せてください」、とのことで最後までで丁寧に対応して頂いたが残念な結果だった。
私はノープランになった。超有名店でもNGだった。どうすれば??これがアンティーク時計の洗礼。オークションモノの洗礼か。。
しばらく途方に暮れたが、ちょうど休みの日に千葉方面の美容室へ行く日があった。
検索すると、船橋の三井堂が上がってきた。町の時計屋さんのようだが、1ヶ月ちょいで美容室に行くので、場所的に問題ないこともあり、一度訪ねることとした。
③船橋の「三井堂」に依頼する(いつもいっている美容室の近くの町の時計屋さん)
日曜日の昼過ぎ、三井堂を訪れた。正直本当に町の時計及び宝石・眼鏡屋の佇まいだったので、入るのに躊躇った。だがここまで来て、ということもあり入店。社長さんと思われる技師さんが直接見てくれた。回答としては「やはり部品がない。預かって他を聞いてみる。同様のパーツはラド―やタイメックスでも使用しているはず。」一部光がさした。思い切って預けてみてその結果を待ちたいと思う。
「任せたのん!」
ここがENDになるのか、それとも物語は続くのか、果たして・・・?!
・・・・
来ました。電話。
「修理できません」
でした。
やはり部品がなかったとのこと。あーこれがオークションで買う洗礼か・・。
次探そう。この次探そうが続くのがアンティーク時計の醍醐味とは言うが、さすがに辛くなってきた。
④そしてネットを徘徊する毎日。次は上野御徒町にある「大樹」だ。良く行く秋葉原方面のお店だ。割とここも有名らしい。早速訪れるが、店構えが地元密着風で入りづらい、、狭いカウンターに既にお客さんがいたので外から様子を伺い、お客さんが退店されたのをみて入店。カウンターにオヤジさん(店主)と奥に若い方がいて、お二人にお話を聞いて頂いた。
オヤジさん「他で部品がなければ可能性が低い。結局同じところから部品を仕入れているからね」
私「ですよね・・」
若い方「あとは、自動巻き機構をとってしまい、手巻きにしてしまうという手もあるけどね」
私「え、そんなこともできるんですか??」
若い方「通常料金はかかりますが、方法としてできます」
私「わかりました。検討します・・」
今回は預けることもなく、入口で敗北です。ただ手巻きにできるという一つの解決方法が得られただけでもマシと考えよう。できればオリジナルで使用したいが・・・少し考えてみよう
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以上、4件廻って私の心は一時挫折した。しばらくは眠らせておこう・・時期が悪かったのかもしれない。またチャンスはあるさ。自分に言い聞かせた。個人売買の怖さを知った。いい勉強になったよ。。。
しかし、このあとついに一歩先へ進むことになるとはこの時は知るよしもなかったのだ・・