腕時計レビュー セイコー

【レビュー】セイコー「ロードマティック5601-9000」 自分と同じ誕生年月の腕時計と出会えた。

セイコー・・。私、なんか平凡なイメージが先入観にあり、この国産ブランドと真剣に向き合ってこなかったですよ。モノはいいやつを作っていることはわかる。ブランドイメージだけで判断するのは良くない。ミーハーな私は何度も自分に言い聞かせてきたが、人生で手にすることは今までありませんでした。しかし!まさか今回こんな形でセイコーをゲットするとは・・

・・・話は遡りますが、IWCのラウンドモデル(1966年製造)を購入する時に、自分の生まれ年のアンティーク時計ってなんか良くない?!的な衝動に駆られた。もっと古いアンティーク時計はそれは貴重だが、私みたいなミーハー初心者には思い入れがない。それが自分の生まれ年に製造されたとなると親近感がわく。もはや兄弟だ。不思議だ。あ、ちなみに私は1974年生まれである。

それからというものの、ネットで探しまくるがピンポイントでその年のものが当時でてこなかった。候補に挙がっていたロレックスのプレシジョンも販売記録は1974年だが、製造は1970年頃となっている。予算も合わなかったことから今回は見送ったが、ネットで実店舗の在庫をみるとこのあたりが限界だった。

うーん、私は路頭に迷った。

・・・・

・・・

・・

ん、まてよ、そうだオークションだ。ヤフオクだ。

ヤフオクを巡回する日々・・

それからヤフオクを巡回する日々が始まった。購入基準は、①予算20万円内であること(但しオークションで10万レベルのものを買う度胸はない・・)②自分の生まれ年製造であること③保証書はないと思うが、せめて整備記録等のコメントや内容が充実していること④そもそも自分の気に入る形であること、である。
手巻きか自動巻きかとか、メーカーあたりは深くはこだわらなかった。そこで安価で球数が多いセイコーに狙いをつけた。グランドセイコーやキングセイコーもモノとしては憧れの名前だが、いかんせん私には高かった。オークションで10~20万円は軽くするものが多い。その金額は用意できてもオークションで取引する勇気がない。予算を気にしていると、「セイコーロードマテック」なるシリーズを見つけた。名前力はグランドやキングに劣るが、割と球数はあるぞ。えーと、1974年と打ち込んで検索・・ドン・・・出た!あった!はえーよ!
生まれ年製造しかも生まれ月製造、イヤーッ、運命。価格は即決で32000円。少々高く感じたが、大阪の時計専門店からの出品でメンテナンス済みの個体だ。うーん、ポチ。決めるときは早い私。即落札した。まさかセイコーを買うとは自分でもびっくりだ。ただ安価なセイコー。愛せるのか?自分と同じ年同じ月生まれ。これだけでも愛せる理由にならないか?不安が交錯するがもう戻れない。支払いを行い商品が届くのを待つ。

そして届いたセイコーロードマティックを見て私は愛せることを確信した・・

シンプル is BEST! である。

↓ザ・シンプル(時計本体サイズ 横36ミリ 縦42ミリ 厚み10.1ミリ)

↓尾錠もベルトもセイコーで統一されていた。

↓40年以上も前とは思えぬ仕上がりっぷり。

エッジがややなめらかになっているのは研磨のせいか、もとからか?
わからない人からみたら、購入したIWCのラウンドモデルと全く同じ外観といっても良い。
カチカチと時限爆弾のようなロービート音が響きます。(私はこれで酒が飲めます。)

セイコーロードマチックを調べると・・

ロードマチック自体、56番号(諏訪工場製)のロードマチックは非常に種類が多いらしく、様々なスタイルが身につけられます。私はシンプルな3針でノンデイトを選択しました。というかそれがたまたま生まれ年製造でした。多くの種類はデイト機能がついており、ノンデイトはわずか3種のみらしいです(5601-9000 5601-7000 5601-7010)。今回の5601-9000が一番シンプルなケースモデルで、販売期間も長く球数はまだ豊富のようです


↑文字盤下部に諏訪工場マークがありますね。

ちなみに、5601-9000の品番の意味は、最初の2桁(56)がムーブメント番号、3文字目がグレード番号(0=ロードマティック、2=キングセイコー、4=グランドセイコー)、4文字目がカレンダー番号(1=ノンデイト、5=デイト日付、6=デイデイト日付曜日)、最後の4桁がケーズ番号(初期型は下1桁が0、モデルチェンジすると1とかに増えていくようです)、大方この見方で合っているようです。


↑ワンピースケースであり、裏蓋がなく継ぎ目がないので、裏側から水分は侵入しない。リューズパッキンが交換可能と年代と比較してわりかし日常使用に適しているようです。とはいえアンティークなので非防水という気持ちで。


↑裏蓋に製造年月がわかる数字列があります。文字列1文字目が西暦の末1桁、2文字目が製造月です。49だと1974年9月になります。74年なのか64年なのか見分けがつきませんが、それぞれの個体の販売期間をみるとロードマティックは70年代販売製造なので、74年と読み取ります。

さて実際の販売価格は当時いくらくらいだったのでしょう?当時の販売価格が13,000円ぐらいで、大学卒初任給が78000円くらいのようです。現在の大卒初任給は200,000円くらいとみると、現在の価格で34,000円位のモノです。やはりグランドセイコーのような高級とまでとはいえませんが、スタンダードなビジネスウオッチの立ち位置だったのでしょうか?

ともあれ値段ではなくやはり思いが大事。これが父親から譲られたとかならさらに思いが深くなりますが、自分の生まれ年月製造の印は他の時計とはひと味違った感覚ですよ。大事なときに使用しようと思います。

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yanpon

腕時計を中心に趣味を充実させたい1970年代生まれのオヤジ。好きな腕時計を中心に「毎日の生活に趣味をもっと」がテーマ。体型は173cm、65kg。左手手首周り約16cm。偏愛アイテムやアラフィフの生態(ライフスタイル)も紹介します(^O^)一児のパパ。 *腕時計/革モノ/アニメ/ネコ/コーヒー/自転車/ベース/子育て/東京在住*

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